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2009年3月20日 (金)

トウシューズを選ぶ

下北沢の本多劇場のあるビルでワイフのバレエ用のトウシューズを買う。
使ったことがある人はもちろんご存知なわけだが、私を含む多くの男性は、かの靴が木製であることをはたしてどれくらいご存知だろうか。

そもそも、バレエのシューズには大きく分けて二種類ある。トウシューズとバレエシューズ。トウシューズというのは、つま先立ちをする靴で多くの場合、中に木や樹脂が詰めてあり、リボンで足首に固定する。ポアントと言うことも多い。
バレエシューズは、一般的には練習用の靴で、柔らかく指先も自由に動かすことができる。
今回、買いに行ったのはトウシューズ。もちろんいろんなグレードのものがあるのだが、おおよそ1足5000~7000円程度である。いろは、ピンクかシャンパーンゴールドである。普通は男性ははかないので、ほとんどすべてが女性用の形・サイズに仕立てられている。
プロになるとこのシューズを1回の舞台ごとに変えるというから、シューズだけでも大変な出費だと思う。
芸術を楽しむにはお金がかかるものだが、創り上げるににはもっとお金がかかっている。
有名なバレエ団に所属していても、多くの場合、生活は大変だという。そこそこ名の知れたバレリーナが、アルバイトをしながら活動を続けているということもあるようだ。
僕が店の外でそんなことを考えている間に、ワイフは慎重に一足のトウシューズを選んだ。これまでの何ヶ月かの間、彼女は半分壊れてしまったトウシューズをずっとはき続けてきたらしい。新しいのを買うのをためらっていたんだろう。きっと、練習でも肩身の狭い思いをしていたろうに。思う存分には買ってあげられないけれど、せめてもと、同じものをもう一足余分に買い求めた。

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