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2006年5月新婚旅行

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2015年8月10日 (月)

ダンプカーで富士山に登る

ダンプカーで富士山に登る

珍しい体験だった。毎年30万人くらいの登山者のある富士山。その登山客が利用する途中の山小屋で使う機材はダンプカーで荷揚げをしている。今日はそのダンプカーに乗車する機械を得た。僕の人生経験の中でもっともマッチョな乗り物体験だった。

これが今回、乗車したダンプカー。ゴミ捨て場で利用するのを改造したもののようである。


ダンプカーで富士山に登る

山頂付近には植物がほとんど生えていないけれども、5合目あたりはオンタデやイタドリの花があちらこちらで咲き誇っている。出発までの刹那、コーヒーを飲みながら風景を楽しむ。

ダンプカーで富士山に登る

富士宮ルートの五合目5合目から出発する。写真は荷物を積み込む前の状態で、これからたくさんの荷物を積み込んでいく。もともと人間を運ぶものでは無いので、「ご乗車下さい」とか「まもなく出発します」などといったアナンスはない。荷物を積み込んだらすぐ出発。

ダンプカーで富士山に登る

搭乗者用の座席は4つのみ。それもキャタピラーの上の隙間に無理に据え付けたもので、座席までの通路のようなものは無い。キャタピラー前方か後方の荷物置場からよじ登って座席に座るほかはない。乗り心地は極めて悪い。

運転手は 慣れた手つきでギアを前後に切り返しながら登っていく。前後には荷物が満載してあるから運転席からの見通しも悪い。彼は荷物の隙間から進行方向を確認しているのだから驚いた。ときどき両手で携帯電話をいじっているので大丈夫かと心配になったりもしたが、乗用車と違ってハンドルをずっと握っていなくても良いようだ。左右のキャタピラーの前方には運転の補助をする人が二人乗っている。上の写真でロープを握っている人だ。運転手は彼らに指示を出して、邪魔なものをどけたり、登山道と交差する時に安全を確保したりする。ブルドーザーは音がうるさいので声は届かない。そこで手や指を使って、手話のようにコミュニケーションをとっていた。小さな事だがプロの世界を見た気がした。

ダンプカーで富士山に登る

写真をみると存外たくさんの人が乗っているようにも見えるが、半分は荷下ろしのための臨時要員。彼らのための座席はないから壁につかまっていくしかない。ゆれがすごいので皆、体や頭のあちこちをいろんなところにぶつけながら、わーわー言いながら登っていく。なんとなく遠足みたいで楽しい。

同乗者の中に富士山山頂の郵便局の職員の方がいた。面白い話が聞けそうだと思っていろいろと質問してみたが、それは別の記事で書くことにする。

ダンプカーで富士山に登る

山頂まで10箇所近くのポイントに立ち寄り、手際よく荷物を降ろしていく。富士山に登ったことのある人なら見たことがある人も多いだろう。卵や野菜、炭といったものから小型のキャタピラー車までいろいろなものを運んでいる。

ちなみに料金は荷物1キロあたり650円、人間一人1万円。重さあたりでいうと人間よりも荷物の方がずっと高い。富士山では人間よりも野菜の方が運賃が高い!

家に帰ってきてからのことだけれど、「富士山にキャタピラー車で登るなんていうのは、外国人にとてもウケるに違いないわ。きっと良い商売になるはずよ」とワイフが話したけれど、そんなものだろうか。僕には理解しにくい。

ダンプカーで富士山に登る

富士山は火山で溶岩が固まったものでできている。その上をこの金属のキャタピラーで力任せに登っていく。キャタピラーで岩石の上を動くときガラスが割れたような音がする。溶岩というのは重く重厚なイメージがあるが、ガラスに近い成分がたくさん含まれているのかもしれない。

ともかく岩の上を金属の靴を履き、荷物を満載して登っていく。ガシガシと力任せに登っていく強引ともいえる姿に僕は感動した。

ダンプカーで富士山に登る

富士山の斜面は8合目を超えた辺りからキツくなっていく。ブルドーザーの道は登山客の道から少し離れたところを、ジグザクな直線を描いて山頂に向かって伸びている。荷物の少ない人間でも登りにくいような急斜面を登っていくこともあった。そういう所では座席から見える景色は空だけだ。足元のキャタピラーの隙間から、キャタピラーが半分道からはみ出したようになって、はるか下方の麓が見えて怖くなったこともあった。

ダンプカーで富士山に登る

雲が下に見えるようになる。だいぶ上がってきた。

ダンプカーで富士山に登る

約4時間かけて山頂に到着した。ダンプカーの騒音と振動のおかげで頭がワンワンする。巻き上げる粉塵は頭のてっぺんから荷物の隙間までを粉だらけにしてしまった。

ともかくも山頂である。朝のダンプカーの中の喧噪が嘘のように静かで穏やかな時間だ。風もほとんどない。

少し休憩して要件をすませ急いで下山した。5合目についたらすっかり暗くなっていた。

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