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2006年5月新婚旅行

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    だいぶ遅れてしまったけれど、ハワイイ・カウアイ島へ新婚旅行。

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2016年10月 5日 (水)

大月駅あたり

大月駅あたり

特急列車の発車まで30分くらいあったので、JR中央本線大月駅の周辺を少し歩いてみることにした。
小腹がすいていたし、駅の立ち喰い蕎麦屋の誘惑はあったけれど、そこは我慢して素通りし、表通りから一、二本外れたさびれた細い路地を選んで入っていく。こういうところは面白い出会いに発展する場合が実に多いからだ。

大月駅あたり

割れた窓ガラスに内側から板を立て掛けてはいるが、既に長い間誰も使っていないようすの小さな工場。二回に上がる階段にも草が繁茂している。

大月駅あたり

古い旅館があった。こちらはまだ現役のようではあるが、失礼ながら繁盛しているようにはとても見えない。その向かいの、同様に古い理髪店のサインポールの三食が、からからとかすれた音をたてながら回り続けている。なんと味わいのある風景だろうか。

この失われつつあるひなびた風景の方が、表通りの小綺麗な装飾よりもずっとずっと見るべきものであるように思われる。

大通り(といっても信号など気にしないでわたれるほどの大きさなのだが、商店街の真ん中の道は大通りの名称がふさわしい)の向こうに、小さな肉屋を見つけた。

ちらりと中をのぞくと一人の少年が、大きな女性ものの財布を持って座っている。ここは間違いなくうまいものにありつけそうだ。母親のお使いで揚げたてのコロッケなんかを買いに来ているに違いない。そういう店は間違いないからだ。僕は迷わずに中へ入った。

30種類くらいのメニューがあってどれにしようなと迷ってから、電車の時間に間に合いそうなものを聞いて選んだ。それから何となくいずらそうな少年にこっちから声をかける。

「お使い?」

「・・・」無言でうなずく。

「ここは何がおすすめなの?」

「ハムカツがうまいっすよ」

「そうなんだ。じゃあ、ハムカツもたのもうかな。中学生?」

「はい、中三です」

「じゃ、受験だ。」

「昨日まで中間試験で・・」

というような感じで話が広がっていく。なれた手つきでハムに衣をまとわせている肉屋のおやじも、途中から入ってきてますます話は盛り上がる。

ほどなく揚げあがったのを紙ぶくろに包んでもらって代金を払う。コロッケ70円、ハムカツ60円。

大月駅あたり

まだ熱々の揚げ物をもって特急座席に座った。一日の疲れがどっと出てくる。

仕事はたくさん残っているけれども、それは家でやれば良い。取り敢えず気持ちに一区切りつけることにしよう。

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