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2017年3月 2日 (木)

ムッシュかまやつさん、ごめんなさい

ムッシュかまやつさん、ごめんなさい
ムッシュかまやつ、ことかまやつ・ひろしさんが亡くなった。

一回だけ、かまやつさんにお会いしたことがある。たまたまお見かけした、に近いかもしれないけれど。

場所は築地の場外市場で、4丁目の交差点をもんぜき通り沿いに南に50mくらい行った辺り。当時僕は、大学院での研究に完全に行き詰まってしまって、博士課程中退を決めた頃だった。朝、研究室にきても何となく居心地が悪くて、散歩と食事をかねて築地にやって来た。

前を歩く赤いパーカーが目に留まった。モノを作り出す人達がまとう独特の空気があった。それがムッシュかまやつだった。

ポケットに手を突っ込んで、少しねこ背っぽくして店々を物色していた。急ぐ用事があるわけでもないので、僕は何とはなしに彼の行動を目で追った。そして彼が入ったラーメン屋に僕もそのまま入り、何食わぬ顔をして隣に座って、まるではじめて気づいたような顔をして、「おはようございます。かまやつさんですよね?」と声をかける。

かまやつさんが嫌な顔をしていないのを確認した上で、「まだ小学生の低学年のころ、母と二人で小さなぼろのアパートに暮らしていました。その時、テレビからかまやつさんが歌う『やつらの足音のバラード』が流れていて、この部屋にもなんにもないなぁ、なんて思っていました。だから、かまやつさんの歌を聞くと、あの頃を思い出すんです。」

ムッシュは、そうですか、と言って照れたような苦笑いをした。確かにそうするしかないよな。今ならもう少しまともな言い方ができると思うけど、我ながら気の利かない語り口だった。

かまやつさん、あのときはごめんなさい。

かまやつひろしさん。肝臓癌。78歳。

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